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30cm水槽での、クマノミとイソギンチャクの飼育 [海水魚の飼育]

海水魚密閉式ろ過で飼育しています。

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海水に密閉式の「ろ過装置」を使う理由。


1.強力な水流(海水には常識)

2.ゆるやかなろ過(できるだけ酸素を使わないろ過にする)

3.掃除機がわり (魚を飼うと有機物が多いので必要なんです。)



→【2】の解説
海水に淡水水槽のような『好気ろ過』は、水の交換が頻繁になり、お財布にも生体にも負担になります。
できるだけ、ろ材を酸素に当てないようにして下さい。

『好気ろ過』では、酸素大好きな硝化細菌が亜硝酸、硝酸塩を急激に作りすぎて、急激に茶色いコケやミドリ、シアノバクテリアを発生させます。硝酸塩は水換えするしか取り除く方法がないので、すぐに水替えが必要になります。不安定な水質の水槽は海水魚の白点病も招いてしまいます。

魚の糞はアンモニアですので、バクテリアで分解する必要があります。

酸素を使ったろ過=アンモニア→亜硝酸→硝酸塩(水質悪し)


酸素を使わないろ過=アンモニア/亜硝酸/硝酸塩→窒素の泡(水質の変化が少ない)



ろ材が空気に触れない密閉式ろ過なら、元気すぎた酸素大好きな硝化細菌の働きをゆるやかにします。
空気を嫌う脱窒菌(バイコム21PD)によって、硝酸塩から酸素が取れて、窒素(空気)になるので、水質の急激な悪化が予防でき、わずらわしい水換えの頻度が減ります。
テトラ社のナイトレイトマイナスを添加すると脱窒菌が活性化する。

◆関連事項:「窒素還元」「モナコ式」「ナチュラル方式」「嫌気槽」「脱窒」


◆現在、クマノミM2S2、オビテンスモドキS1、イッテンチョウS1、エビ1、カニ1、クロナマコ1、貝類、LT1、ウミキノコ1、海藻を飼育中。

◆【現在のシステム】は、30cm水槽(30x30x30水槽)に、
ゼンスイLED2本(LED PLUS+ パーフェクトクリア)、
エーハイム2213(中身はパワーハウス。メンテナンスが簡単)、
コトブキSV9000(中身はサンゴ砂・大。掃除の時には海水が噴出するので注意必要)、
豆スキマー(酸素供給で深夜の魚の窒息死を防ぐ)、
外掛けサンプとしてSUDOサテライトLにテトラ社のミニポンプをつけて回している。

◆底砂はオビテンスモドキの寝床用でろ過は期待してませんが、カルシウムの補給にはなっていそうです。◆リンの除去に鉄くぎを入れると安上がりでよいという話を、有名な1.023WORLDで読み、サンプに鉄の工具をぶち込ん錆びさせています。サンプ内部は赤茶色ですが、活性炭できれいな水が戻っています。リン酸除去材ほしくなくなりました。鉄イオンのおかげか、赤い海藻がちょこちょこ増えるようになった気がします。

◆ろ過バクテリアはバイコム21PD(脱窒菌)のみ。
◆微生物やイソギンの餌に赤いPSB細菌と、緑のPSB細菌を添加しています。

添加剤は、エビ、カニ、ヤドカリが添加剤にデリケートなため使用しません。
水換えは、密閉式ろ過装置の掃除のときに足りなくなった海水を補給するだけです。
海藻(ヨレヅタ)が繁殖しているため、深夜に溶存酸素が減り、魚が窒息死することがあり、豆スキマーで酸素を供給しています。エアレーションは塩ダレが激しくなるので使いません。

イソギンチャク(ロングテンタクルアネモネ)に給餌は不要です。
イソギンチャクは、強い光があれば大丈夫ですが、蛍光灯だとうまくいかないかもしれません。
ゼンスイのLED PLUS+ パーフェクトクリアでイソギンチャクは、ずいぶんでかくなりました。
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ライヴ・ロックはあったほうがよいです。

◆これまで◆

0.上面ろ過
ろ過面積のない上面ろ過は、海水魚水槽では、水質の維持がとても難しかった。
すぐに、亜硝酸や、硝酸塩がたまり、ミドリやシアノバクテリア、ポップアイ、白点病にも悩まされた。

1.底面ろ過
20世紀末、底面ろ過をしていたのですが、底面ろ過は底砂を洗浄しなければなりません。そのたびに、水槽をきれいにするのが、手間であり、生体にとっても大きな負担でした。上面ろ過よりも急激な水質変化はないが、2週間で亜硝酸や硝酸塩がたまり始め、ミドリやシアノバクテリア、白点病にも悩まされた。

2.お魚でモナコ式+スキマーの始まり

おそらくネット上で、魚水槽でモナコ式を始めたのは私が最初なんじゃなかろうか。
底面ろ過の清掃を終え、リセットされた水槽は、2週間で茶色いコケが出てくる。これは亜硝酸が発生して硝化バクテリアが繁殖した目安ではあったが、いやになって、あるとき、そのままポンプを停止してしまった。ルリスズメの幼魚をたくさん入れていて、給餌だけは続けていた。

ところが、ろ過が停止された水槽の水質がいつまでもきれいなのです。
アンモニア0、亜硝酸0、硝酸塩0でした。

やがて、水槽の底面から気泡がたって、多いときは池のメタンガスのようにボコボコと泡が出た。
それは停止した底面ろ過で起こった窒素還元でした。これはいったいなんなのか。厚い底砂、底面の空間(プレナム)、偶然にもそれはモナコ水族館で採用されたモナコ式に似た「窒素還元ろ過」でした。当時のサンゴ水槽はベルリン式が主流で、魚はサンゴの添え物みたいに思われていた。ナチュラル方式で魚を飼うなんて異端者のようでした。もちろん、本にもありませんし。

90年代だったら驚く人もいたと思いますが、魚水槽では、1年ぐらい水の交換がいりませんでした。

酸素を使わないろ過(窒素還元)=アンモニア(毒)→窒素の泡(水質に変化なし)


プレナム(底面の空間)には、底面のくみ上げパイプからアルコール添加してみたりいろいろ試しましたが、
いまならテトラ社ナイトレイトマイナスという商品があり窒素還元に使えます。

3.モナコ式(プレナム式)+スキマーから密閉式へ

モナコ式であっても、底砂だけでろ過をしていると、魚水槽の場合、リンや分解不能な有機物がどうしても砂の中に溜まってきます。これは底面ろ過同様にリセットが必要になってきます。放置しておくと、ウミケムシが大繁殖しました。

掃除機として、密閉式ろ過を併用することにしました。

4.密閉式だけで飼う。

ウミケムシに悩まされて、とうとう、底砂を抜き、ライブロック+スキマー+密閉式で飼いはじめました。
水の交換は、密閉式ろ過器の毒ヌキ時にろ過器分だけしています。3週間に1度ぐらいです。
ウミケムシは減りました。
オビテンスモドキを入れたのはウミケムシを駆除するためでもあったのですが、
砂にもぐって睡眠する魚なのでパウダー底砂を入れました。底砂はクロナマコやマガキが掃除してくれますし、オビテンスモドキが、豪快に攪拌してくれるので、とてもきれいです。

海水魚を始めて25年ぐらいたちますが、現在の飼い方が一番、掃除がラクです。

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マメスキマー3の意外な使い方 [海水魚の飼育]

マメスキマー3を買うと汚水タンクが付属していますが、こういう使い方もできます。

魚病薬を入れて、エアレーションすれば、小さな魚の治療に使えます。

フタは、ネジのように回して締めることができます。
また、エアチューブ同士を接続するジョイントを差し込める穴と、空気を抜く小さな穴が開いています。
マメスキマーの部品だけで、なんの改造もいりません。むしろ本来の使い方よりも便利かもしれない。

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オルカ スキマーミニット”ORCA skimmer Minute” レビュー [海水魚の飼育]

30cm以下の小型水槽用プロテインスキマーのレビューです。

オルカ スキマーミニットORCA skimmer Minute”を購入してみました。
新宿三丁目のパウパウアクアガーデンで売っていました。

無給餌の水槽では汚水が取れるかわかりませんが、
魚水槽には、よいスキマーだと思います。
エアリフト式なので、パワーはありませんが、エアーポンプ次第で静かです。

固定方法は、マメスキマー3と同じように水槽に引っ掛けて固定します。
某社製品と違い、吸盤式でないところがGOODです。
ガラス厚6mm以下に対応しています。
(厚みのある水槽にはマメスキマー3が対応しています。)
全長もマメスキマー3とさほど変わらず、
高さ25cm程度の小型水槽でも使えました。

ほか、マメスキマー3との違いとしては、
ドレン排水も可能な汚水カップがあることと、
泡沫の揚がる中心部にエアーパイプがないことです。

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コレクションカップ(汚水カップ)には、ドレインプラグがついていて、
キャップをはずして、チューブをつければ、
汚水カップからのドレン排水ができます。

抜けやすいので結束バンドで固定するとよいでしょう。
レッドシーからのスキマーのようですが、
ベルリンエアリフトからは、だいぶ進化した使いやすさだと思います。

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汚水もしっかり取れています。
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マメスキマー3よりも太いですが、しっかり取れている気がします。
なにしろ安いのでオススメです。
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